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IT 業界での通訳の仕事で気を付けていること4点

英語
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通訳の仕事単体でお金をいただけるようになった、通訳初心者の考える心得を書いてみました。

以前書いた記事

通訳の仕事で分かったこと
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分からなかったら質問

IT の開発現場で、日本語をあまり話せない外国人と、英語をあまり話せない日本人が参加する会議にて、通訳をしています。それまで専任の通訳者がいなかったので、意思疎通にえらく時間がかかっていたこと、時間がかかった割に意思疎通が明確に行えたという確証が持てない、という状況だったとのことでした。

ですので、一人の通訳が存在していることで、大変革となったわけです (私が言う立場ではないですが…)。クライアントからの要望としては、通訳のプロよりは、ITの話が分かる人が必要だということでしたので、少々引け目を感じつつも、引き受けさせていただいた次第です。

通訳の際、英語が聞き取れない、日本語が聞き取れない、といったことは幸いながらほぼ無いのですが、どちらの言語にせよ、たまに理解できない内容のときがあります。それはプロジェクトがすでに進行していた状態で途中から入った通訳が、全体像はだいたい把握しているものの、細かい仕様を把握していないために起こっているのですが、そういったときは、遠慮なく質問します。

分からないまま通訳すると、やはり通訳された側も分からないままです。通訳にならないのです。

(私の) クライアント側の発言であっても、クライアントのクライアントの発言であっても、分からないところは、口を挟みます。

同時通訳ではなく、逐次通訳なので、すでに通訳を挟むことによるタイムラグは発生しているのですが、それに輪をかけて遅延させることは、申し訳なく思っています。ただ、分からないまま通訳すると、あとで大きな問題になるので、すぐのタイミングで問題を小さく収めるようにしています。

得意な専門分野を一つ持つ

上記と関連しますが、 「通訳のプロよりは、ITの話が分かる人がほしい」の言葉通り、IT のバックグラウンドを持っていて良かった、と思う場面に何度も遭遇します。

IT のバックグラウンドがなかったら、それは何?という話から始めなければいけなかったかもしれません。例えば:

  • Linux コマンド
  • サーバーとクライアント
  • ユーザーとロール
  • 本番環境、開発環境 、テスト環境
  • 監視設定、閾値設定
  • マネージャーとエージェント

などです。私はエンジニアとしての経歴は短いですが、それでも IT 業界の経歴が一番長いので、あぁ、あれと同じことか、といった感じで話がすっと入ってきます。もしこれがアパレル業界だったら、挨拶をしただけで、つまみ出されていたと思います。

また、トラブル発生後の会議ではなく、開発状況の進捗報告会議なので、雰囲気が殺伐としておらず、不明点を明確にするという意識が共通にあって、限られた時間の中でアウトプットを出そうというのが強く感じられます。

そういった意味では、現場の参加者の方々に多く助けられています。非常にありがたいことです。

雰囲気に飲まれない

とはいえ、会議の内容で雲行きが怪しくなることもあります。物腰は柔らかくても、ネガティブな感情が表情に出てくる方もいらっしゃいます。発言にも表れる方もいらっしゃいます。そういったときに、チキンハートにならずに、冷静に通訳を進めていきます。出口を見据えて、どう訳したら次に進めるか、この発言の意図するところは実際は何なのか、それをそのまま訳しても意味がない、だったら分かりやすく意訳しよう、といったことを発言と発言の隙間でちょっと考えます。

20代だったら、溺れるほどに雰囲気に飲まれていたかもしれませんが、年の功のおかげか、初日こそ緊張しましたが、それ以降は、「奇跡は生まれないけれど、なるようになる」、というモットーでなんとか乗り切っています。

原動力はお客様からの感謝の言葉

これは心得、というわけではないですが。

これまで社内で通訳したことはあっても、さほど感謝されたことはありませんでした。ですが、必要とされる現場に入らせていただいたおかげで、(私の) クライアントからも、クライアントのクライアントからも、感謝のお言葉をいただけることがよくあります。

「通訳やって良かった」、というごくごく普通の感想ですが、これが私の原動力になっています。朝起きて、「今日は通訳か・・・ (溜息)」というのは全くなく、「今日は通訳!頑張ろう!」という気持ちになります。

これは、会社員時代にはほぼなかった感情なのです。私の通訳で喜ぶ人がいるのであれば、たとえ理解できずにうまく通訳できなかったとしても、結果的に意思疎通が図れているのであれば、頑張り続けよう、と思う次第です。

最後に

英語が必ずしも流暢である必要はありません。でも、英語と併せて何か得意な分野が一つあったら、大勢の人の中から頭一つ抜け出すことができるかもしれません。

もし通訳を夢見て勉強やトレーニングを頑張っている方がいたら、この記事が少しでも助けになれば幸いです。

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