翻訳関連で最近読んだ書籍7選|特に役立ったのはWordのコツ

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1日1冊読書ルールを2021年7月16日に掲げて、はや半月以上経過しました。

Kindle Unlimitedに入ったのですが、最初は「ハリーポッター」とか「別冊文芸春秋」なんて読んでいたのですが、一時の楽しみとしては良くても、自分のマインドセットを変えるためにはだいぶ足りないなと思ったのです。

フリーランスとしてビジネスを成功させるために、成功した人たちのマインドセットをコピーしようと思ったのです。あと読書量が絶対的に少なかったので、知見を広げ、仕事を効率的に進めるためのコツを手に入れようと考えました。

選書のジャンルは翻訳に限らず、仕事をスムーズに進めるためのスキルや、MS Wordに使えるスキルなど、興味を持ったものを1冊ずつピックアップしながら読んでいます。

(読了後に、翌日読む本を1冊選びます。)

今回はその中でも、翻訳にフォーカスして、翻訳に対する考え方が変わった書籍翻訳する際に役立つMS Wordのスキルを学べた書籍についてご紹介します。

翻訳に対する考え方が変わった書籍

「語学力ゼロで8ヵ国語翻訳できるナゾ」 水野麻子 (著) Kindle版700円 

脱ハリーポッターを決意してから、さて何を読もうかと思って検索したキーワードが「翻訳」でした。

こちらの書籍が目に飛び込んできて、思わず購入しました。

著者は特許明細書翻訳を生業としているのですが、カバーしている分野は多岐に渡るとのことで、それなのに1日あたりの翻訳ワード数は少なくとも6,500ということに衝撃を受けました。

私は、せいぜい1日2,500が精一杯といったところだからです。

人力のみに頼るとそれくらいなのかもしれませんが、著者は、Wordの置換機能、マクロ、入力ソフトの変更、キーボードの変更など、あらゆる方法を駆使しています。

私もマウス操作よりはキーボード操作の方がスピードが出ることは分かっていて、様々なショートカットを習得したり、単語登録を積極的に使用したりしているのですが、足元にも及びませんでした…!

MS Wordで使える便利なショートカットを少し紹介すると…

Ctrl + スペース:書式を削除する

Ctrl + Shift + +キー:文字を上付きにする

Ctrl + Shift + -キー:文字を下付きにする

Ctrl + Shift + →キー:単語単位で選択する ( Shift + →キーなら、1文字ずつ選択できますが、単語単位で選択できるとは全く知りませんでした。)

ショートカットキーは必要なときに調べて使うことで記憶に残るので、これを繰り返すのみですね。

なお、書籍内で紹介されているマクロは、http://wordvba.cocolog-nifty.com/blogから利用できるとのことでしたが、みんなのワードマクロへ移転しています。なお、みんなのワードマクロは、新田順也氏によるサイトです。

「翻訳というおしごと」 実川 元子 (著) Kindle版1,485円

上記の「語学力ゼロで8ヵ国語翻訳できるナゾ」でも紹介されていたように、翻訳支援ツールの導入が、翻訳の労力を軽くし、スピードを上げるのに役立つとありました。ツールとして使えるものは、積極的に導入していくべきですね。

まずはマクロの導入を進めていこうと、いま勉強をしているところです。

↑Kindle Unlimited対象ですので、加入していれば無料で読めます。

また、今の仕事は金融系の翻訳なので、本書で紹介されていた以下の書籍も読んでみようと思っています。

「日英翻訳テクニック」ケビン・モリセイ(著) Kindle版700円

レビュー件数は多くなかったのですが、選り好みせずに読もうと思って選んだのがこちらです。

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日英翻訳時のやりがちなミスについて具体例を挙げて説明しています。

日本語には複数の名詞をつなげて、新しい用語を作る傾向がありますが、そのまま英語に訳すと意味が通りません。なのでこれを、名詞と名詞の連結を考えてあげる必要があります。

他にも、「修正を実施する」を「修正する」、「管理を実行する」を「管理する」と見なして翻訳する、動詞の名詞形を避けるべき、などといったコツを教えてくれます。

なお、対象分野は産業翻訳で、IT関係の例文が多く取り上げられていますが、IT知識があった方が、意図をより理解できると思います。コマンド、コンソール、文字コードなどといった用語が出てきます。

「日本人の私が日→英専門の翻訳者になっていた」松本佳月 (著) Kindle版980円

内容としては、役立つ情報がそれほど見当たらなかったのですが、研究社Online Dictionaryについては、今後活用していきたいと思いました。

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研究社Online Dictionaryの個人スタンダード会員になると、以下の辞書を利用できます。

  • リーダーズ英和辞典
  • リーダーズ・プラス
  • 新英和大辞典
  • 新和英大辞
  • 新英和中辞典
  • 新和英中辞典
  • コンパスローズ英和辞典
  • ルミナス和英辞典
  • カタカナで引くスペリング辞典

料金は以下の通りです。

契約単位 利用料金
契約単位利用料金
6ヵ月3,300 円 (税込)
1年6,050 円 (税込)
個人スタンダード会員の料金

リーダーズ英和辞典、リーダーズプラスは、Logovistaでも利用できますが、オンラインかオフラインか、使いやすい方を選択するとよいと思います。

私はオンラインの方が、より新しい情報で利用することができるので、便利だと考えています。

「翻訳スキルハンドブック」駒宮 俊友 (著) Kindle版2,079円

実例を挙げて、翻訳に使えるコツを紹介しています。

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“chia”を「チア」ではなく「チアシード」として下位語翻訳する手法、”snack”を「軽食」ではなく「食品」として上位語翻訳する手法、”new xxx” を「新しいxxx」と訳すのではなく、「xxxの登場」と訳す方法、など、駆け出しの翻訳者にとっては、唸らされるコツが満載でした。

こういうものは実例がないとピンと来ませんので、本を読むことで得られる知識はチリツモなのだと思います。

また、オフラインで使用できる品質チェックツール、XBenchも紹介されています。このツールで、表記のゆれの検出、用語集に準じていない訳語の検出、スタイル違反の検出ができます。無料で利用できます。

あと、特定のドメインを指定しての検索もできるという情報は、今後、役立つ機会が多そうです。

たとえば、下記のようにGoogleで検索すると、ドメインがukのものに限って、”banking regulation” の結果を表示してくれます。

"banking regulation" site:uk

「翻訳で、稼ぐ!」青山万里子 (著) Kindle版300円

著者は40歳を過ぎてから翻訳スクールで学び、その1年後に翻訳の仕事をスタートしたとのことで、これから翻訳の仕事を始める人にとっては勇気づけられる事実だと思います。

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何をするにも遅すぎることはなく、重要なのはいかにその仕事を一生懸命やるか、ということです。

他の書籍でも言及されていましたが、翻訳の仕事を得るには、まず翻訳会社のトライアルを受けて落ちて、の繰り返しとのことです。仕事を増やすには新規開拓していくべきですね。

次に、MS Wordで使い方が分からず、でも調べるまでに至らなかったものがすっきり分かった本を紹介します。

MS Wordのスキルが向上した書籍

「翻訳会社のWordスキル: Part1 脱初心者編 (翻訳会社のシリーズ)」 ひつじん (著) Kindle版250円

翻訳関連の書籍を読むうちに、おすすめの書籍として表示されていたのがこちらです。

価格が非常に安く (250円)、レビュー件数もさほど多くなかったので、期待しておらず、Part2の方をむしろ早く読んでみたかったのですが、順番通りにPart1から読んでみました。

期待しなかった分、まだまだ自分の知らないWordスキルが大量にあることに愕然としました。

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普段ならマウスクリックで行なっているような操作、例えばハイライト、文字数カウントの表示、MS Wordの終了、ファイルの終了などをショートカットで行なうことができます。

また、オートコレクトをオフにする方法、作業者の表示名を変更する方法、編集記号の表示をONにする方法、ルーラーの使い方、タブキーで縦の位置を揃える方法など、Wordを一から学習した人であれば知っているであろう機能を、実践から入った私は全く分かっていませんでした。

こちらはタイトルに「翻訳会社の…」とある通り、翻訳に関連したTipsを掲載していますので、翻訳作業に直接役立つものがメインです。

便利なショートカットを少し紹介すると…

Ctrl + ←または→:単語単位で移動

Ctrl + ↑または↓:段落単位で移動

Ctrl + Alt + Hキー:ハイライトする (あらかじめ色をマウスで選択しておく)

引き続き、Part2をご紹介します。

「翻訳会社のWordスキル: Part2 検索・置換編 (翻訳会社のシリーズ)」 ひつじん (著) Kindle版300円

期待していなかったPart1が満足のいく内容だったので (私の知らない知識が盛りだくさんだったので)、Part2は期待して読んでみました。

↑ Kindle Unlimited対象ですので、加入していれば無料で読めます。

紹介されているTipsとしては、

  • Ctrl+Fキーで [検索と置換] ダイアログを出す方法 (通常、この操作では画面左側に [検索] ペインが表示される)
  • 検索で英単語の活用形も含めて検索する方法 (=検索文字列 “go” で “went” と “gone” も見つける)
  • 特定の書式の文字のみカウントする方法 (私の翻訳作業では、原文ファイルの黒字のみ翻訳するパターンが多いため、この方法は大いに助かりました。それまで翻訳対象外の単語を手で削除して、文字数カウントを確認していました)
  • [検索と置換] ダイアログでの「特殊文字」の指定方法
  • [検索と置換] ダイアログでの「ワイルドカード」の指定方法 (+正規表現の指定方法)

これは使えそう!と思った特殊文字を少し紹介すると…

^p:段落記号 (通常のEnterキーの改行)

^l:任意指定の行区切り (Shift+Enterキーの改行)

^m:任意指定のページ区切り (改ページ)

まとめ

翻訳するならこうあるべき、のような精神論を語っている内容が多いだろうと思っていたら、全くそんなことはなく、翻訳に使えるツール、コツ、スキルなど、多くのことを学べました。やはり先人から学ぶことは沢山あります。

特にWordについては、マニュアルで行なっていた数多くのことをマクロなどを駆使して自動化していけるという発見は、心躍るものでした。

いずれかの書籍に書いてありましたが、自分のレートを上げていくには、既存のクライアントにレートの交渉をするより、新規クライアントを見つけて、新たなレートで仕事をゲットする方がはるかに効率がいいとのこと。

実際、現在、既存クライアントにレート交渉をしているところですが、それと並行して、スキルアップ、ツールの活用を進めつつ、新規開拓を進めていきたいと考えているところです。

積極的に活用しているDeepLについての記事はこちらです:

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