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Upworkで翻訳の仕事を受けるときに知っておきたかった注意点4つ

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以前、ランサーズとUpworkについてのレビューを書きました。今回は、Upwork についてさらに掘り下げて、Upworkを使って翻訳の仕事をするときに、あらかじめ知っておきたかった注意点について記事にしました。

技術系のお仕事だと、コスト面の事情から日本人に発注するメリットが薄れてしまうので、日本語に関連した仕事や、日本という土地に特化した仕事は、比較的受注しやすいのではないかと考えています。

たとえば、翻訳のお仕事やリモート会議の通訳、そして日本の商習慣・法律の知識を必要とするお仕事は、物価の安い土地のフリーランスよりは、採用してもらえる率が高いと思っています。

ランサーズとUpworkの両方を受注者として使ってみた

Upworkで受注した仕事はすごく多いわけではありませんが、受注を通しての失敗例を紹介しながら、この記事をお役立ていただければと思います。

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これまでにUpworkで受注した翻訳の仕事と報酬一覧

まずは、私がこれまでに翻訳の仕事で受注したものをご紹介します。

ここ最近は、あまりUpworkで受注していませんが、たまに私宛にお仕事への招待メールが来るときは、提案を提出することがあります。

さて、以下が受注した仕事の一覧です (全部は挙げていません)。

仕事内容報酬
1ことわざ100文ほどを英日翻訳25ドル
2140ワードを英日翻訳15ドル
3ゲームのユーザーインターフェースやメッセージを英日翻訳100ドル
4ウィスキーのロゴ作成と英日翻訳45ドル
5英日翻訳されたメール本文をProofreading (校正)30ドル
6ラジオ音声の文字起こし、英日翻訳20ドル
7英日翻訳1.8ドル
8英日翻訳 (メール、ブログ等)月あたり1,000-3,000ドル
9物販に関する翻訳全般・関連する調査月あたり50-1,000ドル
10日本を旅行する際の通訳・翻訳サポート60ドル
11上記10番の紹介で、その親族の同サポート60ドル
Upworkで受注した仕事一覧

ひとつずつ、詳しくコメントしていきます。

1. ことわざ100文ほどを英日翻訳

クライアントはNPOだと名乗っていた記憶があります。原文が英文なので、日本にはないことわざや訳しにくい表現のものもあり、少々苦労しました。

ただ、ことわざ同士に関連はなく、ほぼすべてが教訓のようなものだったので、多くが理解しやすく、翻訳の仕事としては楽しかったです。

ただし、報酬が労働時間に見合わなかった、というのが残念な点でした。

2. 140ワードを英日翻訳

英語教育に関連する文言でした。仕事の紹介として、「簡単」だと記載されていたので、すぐに応募しました。

実際にすぐ終わる仕事だったので、作業内容に見合った報酬でした。

3. ゲームのユーザーインターフェースやメッセージを英日翻訳

これは一度に受注したものではなく、何度か突発的に依頼が来て受注したものです。

私はゲーム翻訳は専門ではないのですが、モック版のアプリも利用させてくれ、楽しみながら (?) 翻訳ができました。基本ゲームをしないので、ひたすらGoogle検索をしたり、現行版のゲームアプリの紹介文を確認したりしながら、翻訳をしました。

このクライアントはいつも急ぎで依頼してくるのですが、期限通り (たいてい、1日以内とか、1.5日以内) に仕上げると、ボーナスということで5-10ドル上乗せしてくれました

4. ウィスキーのロゴ作成と英日翻訳

この案件は、英日翻訳のみではなくロゴも作ってほしいという依頼でした。

日本語っぽいフォントで作ってほしいということでしたので、筆書きのフォントをインストールして、3パターンほど作成して納品しました。

分からないことはひたすら検索して、試してという結果の成果物だったので、報酬はさておき、得たものが大きい仕事でした。

5. 英日翻訳されたメール本文をProofreading (校正)

すでに日本語になっていたので、苦労はしなかったのと、急ぎの案件であるがゆえに、少し報酬が上乗せしてある状態だったので、そのとき時間に余裕があり、内容的にも難しくなく、むしろ興味を引く内容だったので、これはよいお仕事でした。

6. ラジオ音声の文字起こし、英日翻訳

これは、二度と引き受けないと誓った仕事ランキング2位です

20ドルという報酬でしたが、200ドルもらっても足りないくらいでした。

日本のラジオ音声 (対話) を、文字起こしして英日翻訳って、やってみて初めて分かりましたが、書き言葉と話し言葉って全く違うものです。

話し言葉には、その場の流れで発せられる意味のない言葉とか、聞き取れない言葉とか、二人のうちどちらが話してるか分からない言葉とか、全部ミックスされて、まず文字起こしに苦労しました。

さらに、英語に翻訳するときには、どう英語に表現するか悩みに悩んだところがいくつもありました。

結局、ギリギリ納品できましたが。

7. 英日翻訳の校正

これは、二度と引き受けないと誓った仕事ランキング1位です

大量の単語や文を校正していくのですが、おそらく200から300程度の単語・文をこなしたと思うのですが、最終的に支払われたのが1.8ドルでした。18ドルではなく1.8ドルです。

私以外にも、採用された人は複数人いたようですが、このクライアントのレビューには支払いの遅延のことなどで低評価でしたので、あぁやっぱり・・・という気分になりました。

8. 英日翻訳 (メール、ブログ等)、9. 物販に関する翻訳全般・関連する調査

こちらは、長期プロジェクトのクライアントです

それぞれ違うクライアントですが、8. のほうは2年ほど、9. のほうは1年ほど続きました。

後者はコロナがなければもっと長いお付き合いになっていたと思うので、少し残念ですね。

どちらも、フリーランスとして目標としていた金額以上をいただいたクライアントでした。

10.日本を旅行する際の通訳・翻訳サポート、11. その親族の同サポート

これはコロナの前だったので、まだ海外からの旅行客が盛んだったときです。

日本へ旅行したいので、レストランや観光スポットについての調査をしてほしい、という依頼でした。私はGoogle検索が好きなので、調べるのはとても楽しく、自分だったら行かない・聞いたこともない観光スポットを調べるのは興味が持てました。

そして、その1ヵ月後に、その親族の方も日本を旅行することとなり、同じサポートをしました。2回目なので少し料金を (時給換算で) 上げさせてもらいました。

Upworkで受注するとき、あらかじめ知っておきたかった注意点

Upworkで受注するときに知っておきたかった注意点
Upworkで受注するときに知っておきたかった注意点

受注した案件、受注しなかった案件から学習したこと、つまりあらかじめ知っていたら良かったと思う点を以下に列挙しました。

1. 正式にオファーされてから、作業着手する

言わずもがなではありますが、ついついやってしまいがちなのが、受注していないけれど、作業に着手してしまうこと。

受注できるだろう、と思って作業を開始してはいけません

受注には至らなかったので上記の一覧には入れていないのですが、

あるとき、サイトやブログの作成をするためのコンテンツ作成管理システム (=WordPress) でずっと出続けているエラーの原因と対処法を調べてほしい、という案件がありました。

調べたらできそうだと思ったので、すぐに提案を送り、そこからエラーについてのやり取りが始まりました。

エラーの内容から原因と対処法がだいたい分かったのでそれを伝えたところ、音信不通となりました。

メッセージでやり取りをしているからといって、発注してくれる確証はないので、オファーがまだだったら、正式オファーをしてください、と一言伝えてみましょう。それでオファーが出なかったら、残念ですが、ご縁がなかったということになります。

ちなみに、上記の「5. 英日翻訳されたメール本文をProofreading (校正)」のときも、見切り発車で作業を始めてしまったのですが、なんとクライアントの方から、「発注していないのに作業を始めたらダメだよ」と教えてくれました

この5. のクライアントはきちんと発注してくれ、報酬も払ってくれましたが、中には作業しても払ってくれないクライアントがいます。どうぞご注意を!

2. 作業時間の見積をして報酬に見合うかを計算しておく

これは、「6. ラジオ音声の文字起こし、英日翻訳」と「7. 英日翻訳の校正」で得た教訓です。

時給換算をして、割に合う仕事なのかどうかの見極めってとても難しいのです。

とはいえ、できる限りの予測を立てておくことはとても大事です

「6. ラジオ音声の文字起こし、英日翻訳」については、文字起こしの大変さをよく理解していなかった点が敗因です。

また、「7. 英日翻訳の校正」については、仕事の紹介文にあった、”Large Scale” という言葉で大量に作業があるならそれなりの報酬を見込めるだろう、という勘違いをしたのが敗因です。

3. 自分のサービスを安売りしない

最初の頃は案件を取りたくて、だいぶ安い金額で提案したり、見積もりを適当にしてしまって、思いの外、時間がかかって、自分の時給単価を下げてしまうことをやってしまいがちです。

でも、最初はなかなか案件が取れず、不安を感じますが、固定客が獲得できれば、少しずつそういった不安も解消されるはずです。

翻訳の仕事の大変さをあまりよく理解していない人でも、大変さを理解していている人でも、どんな人が発注していても、翻訳の市場価格が下がり過ぎないように阻止することは、とても大事です

ですので、実績を積み上げていくときに、市場価格を少し気にしながら適性な翻訳価格かどうかの見極めもしてみることをオススメします。

4. Upworkでのクライアントの情報を確認する

投稿されているジョブから、そのクライアントについての評価等を確認することができます。(以下の画像を参照)

こういった情報からも、信頼してよいクライアントかどうか、見極めることができます。

翻訳の仕事:Upworkのクライアント情報を確認する
翻訳の仕事:Upworkのクライアント情報を確認する

6つのポイントを以下、解説していきますね。

① 支払い方法

支払い方法が確認されているかどうか、が分かります。

ここが青いチェックマークになっていて、「PAYMENT METHOD VERIFIED」とあれば、このクライアントがUpworkに支払いをする手段が認証済みということが分かります。

逆に、「PAYMENT METHOD NOT VERIFIED」となっていたら支払い方法がまだ認証されていないということですので、きちんと支払われない可能性もなきにしもあらず、ということです。

②評価の点数とその母数

星の数が多ければ多いほど、評価が高いことが分かります。

また、その評価のもとになった母数も分かります。評価が高く母数が多ければ、信頼度が高くなります。

③掲載したジョブの数

そのジョブがクライアントにとっての初めてのジョブ掲載というケースよりは、これまでの実績としてのジョブが多ければ多いほど、安心材料となります。

④これまでに支払った金額

これまでに受注者へ支払った金額が分かります。実績として見ることができます。

⑤時給換算した支払い金額

単純に受注者へ支払った金額を時間数で割ったものだと思われます。

参考程度に見ることをオススメします。

⑥Upwork参入時期

最近参入したクライアントよりは、ある程度の期間、発注者としてUpworkを使用していた方が安心感が上がります。

これも⑤と同じく、参考程度に見ることをオススメします。

Upworkで仕事を受注するコツ

1. 自身の専門分野 (カテゴリー) をあらかじめ登録しておく

Upwork 上の My categories

My Categories (カテゴリー) をあらかじめ登録しておくことで、登録したカテゴリーにマッチした案件が、 My Feed に自動的に表示されるようになります。それにより、これだ!と思う案件が出てきた瞬間に、すぐに内容を確認し、提案をする (Submit a proposal) ことができます。

手順はこちらです。

  1. Find Work” タブを開く
  2. 画面右側にある、[My Categories] の隣にある鉛筆マークをクリック
  3. 受注したいカテゴリにチェックを入れ、左下の Save ボタンをクリック
Upworkで翻訳の仕事を受注するには、カテゴリーを正しく更新
Upworkで翻訳の仕事を受注するには、カテゴリーを正しく更新

2. スピード、スピード、スピード

案件によっては、急ぎのものがあり (タイトルに “URGENT” と書いていたり、本文内で「xx 時間以内に要納品」と書いていたりするものがあります)、受注者のスキルよりもスピード重視の場合があります。こういった場合は、狙いどころです。

逆に、1回限りの依頼ではなく、プロジェクト方式の場合は、発注側が受注者を吟味して選びたいケースが多いので、スピードではなく経歴・ポートフォリオなどの方が重視される傾向があります。

1秒でも早く提案をするには、提案時に使うカバーレター用のメッセージを、メモ帳などであらかじめ用意しておくと、一から書く手間が省けて便利です。

私はカバーレターは、挨拶、その案件に特化したアピール、いま作業できる or 本日作業できる、などを簡潔に書いています。プロフィールを開けば、経歴やこれまで担当した案件は、発注側で確認できるからです。

3. 隙間時間を見つけて、新規案件を確認する

Upwork にログインし、My Feed を開けておきます。登録したカテゴリーに新規案件が出たら、”There are new jobs. Click to see them.” というメッセージが表示されますので、すかさずクリックして、新規案件の内容を確認します。

Upwork > There are new jobs.

4. イメージを添付できるなら添付する

提案の中で競合が多いと、提案をいかにスピーディに行っても、1番手2番手でないと埋もれてしまうことがあります。案件の性質にもよりますが、成果物の完成イメージを伝えるために、手間をかけずに画像や図などで補足できるのならば、ファイルを添付することをお勧めします。

ビジュアルで、クライアントのイメージに合致するものができれば、受注率が上がります。私はこれでロゴ作成の案件を受注しました。(初めてのデザイン系の仕事でしたが、問題なく納品でき、報酬も受け取りました。)

最後に

何をするにも最初が一番苦労しますし、大変です (ある意味自分に言い聞かせている言葉でもありますが)。最初は大変だったなぁ、と思い返す日が早く来ることを願いつつ、今日もせっせと仕事をしています。

これから Upwork で副業なり、本業なりを始める方の一助になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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