フリーランスを仕事をしていて、2020年から取引のあるフィンテック企業とのお付き合いが6年を超えました。
このクライアントからは、ワード単価ベースで翻訳業務 (英⇒日) を請け負っています。
ウェブサイトやメール、マーケティング資料、アプリのUIなどが翻訳対象です。
先日、レート交渉が無事、実を結んだので、記録として記事に残そうと思います。
(以下、私のX投稿)
レート交渉をして、ワード単価が10%アップになった。
— Ling@フリーランス (@Ling_2013) September 2, 2026
メールでお願いしてから、おそらく先方で忘れられていたせいで、計2か月かかった。
待った甲斐があって何より。#フリーランス#英日翻訳
別のクライアント (アパレル企業) とのレート交渉は、以下の記事でご紹介しています。参考になれば……。
レートの変遷
クライアントとの契約開始時点から現時点までのレートの変遷について、表にしてまとめました。
(以下の表を参照)
| 時期 | 翻訳レート/ワード | 校正レート/ワード | 差分 | |
| 初回 | 2020年春 | 0.12ドル | 0.06ドル | – |
| 1回目交渉 | 2021年秋 | 0.132ドル | 0.066ドル | 10%Up |
| 2回目交渉 | 2022年夏 | 0.1452ドル | 0.0726ドル | 10%Up |
| 3回目交渉 | 2023年秋 | 0.1597ドル | 0.0799ドル | 10%Up |
| 4回目交渉 | 2024年秋 | 0.1757 ドル | 0.0878ドル | 10%Up |
| 5回目交渉 | 2026年夏 | 0.19327ドル | 0.09658ドル | 10%Up |
ほぼ1年おきにレート交渉をしていましたが、2025年はなんとなくレート交渉をサボりました。
その当時、翻訳作業の依頼が減っているような気がして、レート交渉をするのに適切なタイミングではなさそうだったので、少し時間をおこうと思ったのがきっかけでした。
そうこうしているうちに、2026年に入ってしばらくしてから、今後はAIで翻訳作業をするので、翻訳者に依頼をする作業量を減らします、という通告が来たのでした。
後からよくよく調べてみたところ、2025年の翻訳作業量は特に減っているということはなかったため、あまり気にせずに、2025年秋にレート交渉をしておけばよかったと思っています。
1回レート交渉をスキップしたことで、レート成長曲線がゆるやかになってしまいました。
これまで交渉して却下されたことはないので、もったいない勘違いをしたことを少々後悔しています。
AI導入による影響
とはいえ、作業量は減るには減りましたが、依頼がゼロになったわけではなく、月によっては以前と同等の依頼が来る月もあります。
なお、翻訳・校正の単価はそれぞれ1.6倍になったものの、これにはからくりがあります。
翻訳はAIを利用して行われるようになったので、これまで翻訳者が行っていた作業は事実上、AIに奪われることになりました。
そこで、翻訳者は何をすることになったかというと、AI翻訳の校正作業です。
まさにMTPE(機械翻訳とポストエディット)です。
おそらく、クライアントは翻訳作業ではなく、校正作業での課金となることを理解した上で、レート交渉にOKを出してくれたのだと思います。
さらに、翻訳作業の半分の労力で校正ができるかといえばノーです。
体感では0.8倍くらいかな、と思っています。
日本独自の法令に則って、表現を調整しないといけないこともありますし、前後のコンテキストが明らかではない状態で、想像力を最大限にふりしぼって何とか翻訳を生み出すのは、なかなか労力の要る作業です。
とはいえ、企業側からしたら、コスト削減を図るのにAI導入は避けて通れない道であることは理解しています。
翻訳者としての価値をどこで出してどう利益を得るかは、引き続き考えていかないといけないことだと認識しています。
- 翻訳作業から校正作業がメインへ
6年かけて翻訳レートが1.6倍になった話。クライアントはフィンテック企業・まとめ
今回の記事では、6年かけて翻訳レートが1.6倍になったことを書きました。
| 時期 | 翻訳レート/ワード | 校正レート/ワード | 差分 | |
| 初回 | 2020年春 | 0.12ドル | 0.06ドル | – |
| 1回目交渉 | 2021年秋 | 0.132ドル | 0.066ドル | 10%Up |
| 2回目交渉 | 2022年夏 | 0.1452ドル | 0.0726ドル | 10%Up |
| 3回目交渉 | 2023年秋 | 0.1597ドル | 0.0799ドル | 10%Up |
| 4回目交渉 | 2024年秋 | 0.1757 ドル | 0.0878ドル | 10%Up |
| 5回目交渉 | 2026年夏 | 0.19327ドル | 0.09658ドル | 10%Up |
いつまで続けられるのか分かりませんが、レート2倍を達成するまで頑張りたいと思います。
このペースでいけば、あと3回レート交渉をして成功すれば、ワード単価0.25ドルを突破できそうです。(※スタート時のレートは0.12ドル)
- 0.19327ドル (現在) →0.212597ドル→0.2338567ドル→0.25724237ドル……
ちなみに、回を追うごとに小数点以下の桁数が増えていくので、どこかで切り捨てすることになるかもしれません。
とはいえ、CATツールなどのシステム上、小数点以下の桁数に限りがあり、勝手に四捨五入されているようなので、そこはあまり気にしなくてもいいかもしれません。
レート交渉時に自分で、「x桁以下を切り捨ててください」と言うと、わずかな数字とはいえ、自分で自分の稼ぎを減らしてしまうことになってしまうので、何か言われるまで放っておいてもいいかなと思います。
レート2倍が達成できた暁には、当ブログでまた記事を書きたいと思います。



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