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DeepLとみらい翻訳を比較:個人利用ならどちらを利用すべきか

DeepL
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DeepL Proで、翻訳時にこなれた日本語にしてもらうのに活用しています。

DeepLの比較対象としてよく引き合いにされるみらい翻訳ですが、個人利用するならどちらがよいのでしょうか。

1. 翻訳精度、2. セキュリティ、3. 料金体系の3つの面から調べてみました。

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1. DeepLとみらい翻訳の翻訳精度を比較

以前、DeepL、みらい翻訳、Google翻訳の比較記事を書きました。

そちらで、各自動翻訳の精度については詳しく調べてみましたので、よろしければご覧ください。

DeepL、みらい翻訳、Google翻訳の翻訳精度を比較

精度については、みらい翻訳よりDeepLに軍配が上がると感じています。

とはいえDeepLも完璧というわけではありません。

参考に両方を使ってみて、よい方をつなぎ合わせて採用する、という使い方もありだと思います。

2. DeepLとみらい翻訳 (Mirai Translator) のセキュリティ

では次に、両者のセキュリティ面について、各サイトから確認してみました。

2.1. DeepLに関するセキュリティは?

DeepL Proのセキュリティに関するページには、以下のように記載されています。

DeepL Proのセキュリティ
DeepL Proのセキュリティ

抜き出してみると、

  • データの暗号化…DeepL Proでは、登録者とDeepLのインフラがやり取りするデータはすべて、最新のTLS暗号化技術により暗号化されます。(以下略)
  • データの保存…DeepL Proでは、テキストは永続ストレージではなくランダムアクセスメモリ(RAM)にのみ保存されます。文書ファイルの訳文は、翻訳作業の遂行のみを目的として、ディスクに一時的に保存されます。(以下略)
  • データセンター…DeepL ProのサーバーはDeepL SEの所有物であり、フィンランドのデータセンターでコロケーションで運用しています。(以下略)
  • 信頼性…DeepL Proのネットワークはすべて冗長化されており、自動フェイルオーバー機能を搭載しているため、安定性の高いサービスを実現できます。(以下略)
  • 委託…DeepLでは、可能な限り自社内で事業を行っています。(以下略)

「委託」のセクションを除いて、すべてDeepL Proに関する記述になっています。

つまり、無償版DeepL では、最新のTLS暗号化技術により暗号化されず、テキストは永続ストレージに保存されることもあり、DeepL SEの所有物ではないサーバーが利用されていることになります。

よって、暗号化されないと困る、勝手に保存されたら困るようなデータを、DeepL無償版で利用することは避けた方がよさそうです。

2.2. みらい翻訳 (Mirai Translator) に関するセキュリティは?

みらい翻訳のセキュリティに関するページには、「セキュリティ要項」に以下の記載があります。

みらい翻訳のセキュリティ要項
みらい翻訳のセキュリティ要項

以下に抜き出してみました。

  • 認証…ID/パスワード認証、IPアドレス認証、2段階認証機能
  • サーバ…お客様の翻訳処理データは直ちに削除(サービス上に表示・翻訳するために一時的に保存し表示後削除)(以下略)
  • データ二次利用…みらい翻訳サービスの精度向上のための、お客様翻訳ログデータの二次利用は一切行っておりません。(以下略)

みらい翻訳お試し版には、認証なんてありませんので、これは、有償版のみらい翻訳におけるセキュリティ要項だということが分かります。

ウェブサイトの情報を翻訳するという用途でしたら、セキュリティの問題はあまり気にしなくてよいでしょう。

一方で、機密情報を含むものを翻訳する際に、利用するとなると好ましくないことが分かります。

DeepL無償版でも、みらい翻訳お試し版でも、セキュリティ面では不安な点が多いので、翻訳に使うコンテンツには注意した方がよさそうです。

逆に、機密情報でなければ、DeepLとみらい翻訳の両方を使って、比較した上でよさそうな翻訳を利用するのも一つの方法でしょう。

3. DeepL有償版とみらい翻訳 (Mirai Translator) の料金体系

最後に、DeepL有償版とみらい翻訳 (Mirai Translator) の料金体系を見ていきたいと思います。

3.1. 有償版みらい翻訳 (Mirai Translator) の料金体系

みらい翻訳 (Mirai Translator) は、「企業向けクラウドAI自動翻訳」と銘打っているとおり、企業向けの自動翻訳です。

つまり、個人向け版の用意はない、ということです。

そして料金は、

  • 定額型プランで月額80,000円から
  • 従量型プランで10,000円から

となっています。(以下の画像を参照)

みらい翻訳の利用価格
みらい翻訳の利用価格

また、ICT教育ニュースの記事 (2019年9月30日付) によると、他の料金体系もありそうです。(以下の画像を参照)

ICT教育ニュースの記事によるみらい翻訳料金表

最低でも月額10,000円からなので、公式の料金表でも、非公式 (ICT教育ニュースの記事) の料金表でも、さすがに個人で入る料金体系ではないですね。

企業向けというのも納得です。

3.2. DeepL (DeepL Pro) の料金体系

一方、DeepLのプラン・料金ですが、

  • Starterプランで月額750円
  • Advancedプランで月額2,500円
  • Ultimateプランで月額5,000円

となっています。(年払いしたときの月額料金)

これは個人で利用するときの料金、チームで利用するときの一人あたりの料金で、共通です。

DeepLの料金体系
DeepLの料金体系

もし、DeepL有償版 (DeepL Pro) を個人で利用するということなら、StarterやAdvancedまでなら無理なく活用できそうです。

4. 最後に

みらい翻訳は個人で有償版を使うことはできませんが、DeepL無償版と併せて利用することで、翻訳時のバリエーションを確認するのに使えそうです。

ただし、セキュリティのところでお話したように、無償版を使うことにはリスクが伴いますので、そこは慎重に判断することが大事です。

DeepL Proの利用も一つの選択肢として、検討してみてくださいね。

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